「クーラーの効いた部屋なのに急に汗が止まらない」「夜中に汗でぐっしょり目が覚める」——こうした急な発汗やほてりは、更年期の代表的な症状のひとつ「ホットフラッシュ」と呼ばれています。この記事では、ホットフラッシュが起こる原因と、日常生活の中でできる工夫を紹介します。

ホットフラッシュとは?なぜ起こるのか
ホットフラッシュとは、顔や首、上半身が急に熱くなり、同時に大量の発汗を伴う症状のことです。持続時間は数秒〜数分程度のことが多いとされています。
更年期になると卵巣の働きが低下し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少します。エストロゲンには体温調節を担う脳の視床下部の働きを安定させる役割があると考えられており、その分泌が乱れることで体温調節の仕組みがうまく働かなくなり、周囲の気温に関わらず急な発汗やほてりが起こりやすくなる、とされています。
ホットフラッシュが起こりやすい時期の目安
更年期(おおよそ45歳〜55歳ごろ)を通じて起こりやすいとされていますが、頻度や強さには個人差があります。ストレスや急激な体重変化などが影響し、更年期以外の年代で似た症状が出ることもあるといわれています。
日常でできるセルフケア・工夫
服装や室温を調整する
汗をかいてもすぐに調整できるよう、脱ぎ着しやすい重ね着や、涼感素材・通気性の良い衣類を選ぶと過ごしやすくなります。
生活習慣を見直す
軽い運動や深呼吸、規則正しい睡眠リズムを意識することが、自律神経のバランスを整える一助になるといわれています。
アイテムを活用する
汗染み・ムレが気になる方向けのインナーや、外出先でも使いやすい制汗アイテムなどを取り入れるのも一つの方法です。詳しくは「更年期の汗染み・ムレが気になる人向けインナー比較」でご紹介しています

セルフケアで改善しない場合は
ホットフラッシュの頻度が高く日常生活に支障が出る場合や、症状が長く続いてつらいと感じる場合は、自己判断だけで対処せず、婦人科や更年期外来への相談を検討しましょう。ホルモン検査や治療などの選択肢について、専門家に相談することができます。
まとめ
- ホットフラッシュは、エストロゲンの減少により体温調節機能が乱れることで起こると考えられている
- 服装・生活習慣の工夫で過ごしやすくなる場合がある
- 頻度が高く生活に支障が出る場合は婦人科への相談を検討する

